多摩の緑爺の
植物文化誌
植物と年中行事、祭礼、利用や文学・文芸・詩歌などとの係り合い

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日本人は、古来万物に神が宿ると考えて、巨木、巨岩、滝や泉、あるいは山の神や里の神などの万物を、季節の折々にふれて敬ってきました。
また、イネや大豆などの穀物や桃などの果実には霊力や宿っていると考えられていました。また、様々な植物が年中行事・祭事などに用いられ、多くの文学・文芸・詩歌などに詠われ、あるいは縁起物などの習俗として伝えられてきています。
 
1月 1.「門松」 −松や竹…
2.「お屠蘇」 −全て植物生薬
3.「注連縄(しめなわ)」 −どうして稲藁(わら)なのか?
4.「お正月の縁起飾り」 −「千両、万両、有り通し」
5.「羽子板」 −ムクロジにツクバネ
6.「人日」 −七草粥、春の七草
7.「水仙」 −歴史的には比較的最近渡来した
2月 1.「節分」 −ヒイラギと大豆(原種はツルマメ)
2.「立春」 −如月(きさらぎ)の桜?
3月 1.「上巳」 (桃の節供) −どうして桃なのか?
2.「神の木、サカキ、ヒサカキ」
3.「山菜と“かて”もの」
4.「山菜」、それに「紛らわしい毒草」
5.「くろもじ」 −高級爪楊枝(つまようじ)
6.「カタクリ」 −「春の妖精」、「カタクリ粉」、「万葉集」
7.「アセビ」 −「万葉集」から「同人誌」や「ライブハウス」まで
4月 1.「お花見」 −昔は梅を観賞した?・・起源は?
2.「昔は見かけなかった?タンポポ」
3.「スミレの宝庫、日本」 −万葉の時代から愛されてきた
4.占いの植物1−「ウワミズザクラ」
5.クマガイソウ−源平合戦、平家敗走、熊谷直実、アツモリソウ
6.「フジ」−古事記、万葉集、藤蔓、神の依代、家紋
7.「ヤマブキ」−万葉の時代から、太田道灌、後拾遺和歌集
5月 1.「端午の節句」 (子供の日) −何故、ショウブ?
2.「柏餅」 −「炊(かし)ぐ葉」
3.「夏の到来を告げる卯の花」 −ウツギ
4.「母の日」 −どうしてカーネーションなのか?
5.「ホオノキ」−「ほほがしは」、「炊ぐ葉」、「扇」
6月 1.「変転の歴史をたどった紫陽花(あじさい)」
2.和歌「みちのくの 忍ぶもぢずり 誰ゆえに・・・」はネジバナ(別名モジズリ)ではない?
3.「梅雨」 −梅の雨の由来は?、五月雨と橘
7月 1.「七夕(しちせき)」の節供 −七夕(たなばた)、「竹」、「生け花」
2.「歩く姿は百合の花」
3.「榎」に「椋」、「一里塚」、「国蝶オオムラサキ」
4.「とりもち」(鳥黐) −現在は禁止猟法、鳥刺し、伝統芸能
8月 1.「秋の七草」
2.古来有名な薬草 −「現の証拠」、「千振」、「毒矯」に「弟切草」
3.「木綿」や「絹」以前の代表的繊維・布は?
4.「葛(くず)」−有用植物?衣・薬・食
5.「お盆」−オガラ、マコモ、ミソハギ他
6.「桐(きり)」 −文芸から器具材まで
7.「やまとなでしこ」 −カワラナデシコ?
9月 1.「重陽(ちょうよう)の節供」−「菊の節句」、「着せ綿」、「野菊」?
2.「オミナエシ」と「オトコエシ」 −女飯、男飯?
3.「ヒガンバナ」 −救荒植物として渡来した?
4.「野菊の墓」に現れる野菊は?
5.「エゴノキ」 −現在は禁止漁法、石鹸
6.占いの植物2 −「メドハギ」
10月 1.高野山の箒(ほうき) −コウヤボウキ
2.「十五夜」と「十三夜」、「ススキ」
3.江戸時代の柿 −禅寺丸柿、日本最古の甘柿
4.和歌「八重葎(やえむぐら) 繁れる里の…」は「カナムグラ」!
5.「竜胆(りんどう)」 −古典から野菊の墓まで、知られた薬草
6.「葛籠(つづら)」 −アオツヅラフジ(青葛藤)、衣装箱
11月 1.「紅葉狩り」
2.「蓑虫」 −昔は鳴いた?、枕草子
12月 1.「八つ手」 −福を招き、邪気を払う
2.「サザンカ」 −日本特産種