多摩の緑爺の
植物文化誌
5月:4.「母の日」 −どうしてカーネーションなのか?
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5月といえば「母の日」です。母の日と言えば「カーネーション」ですが、どうして他の花ではなくカーネーションなのかちょっと不思議です。ただ、カーネーションの花言葉が、愛情や母性愛などであることが背景にあるようです。
ご存知のように、母親が健在な人には赤いカーネーションを贈り、母親が亡くなってしまった人には白いカーネーションを贈るのが普通です。
「母の日」は、米国のウエスト・バージニア州のアンナ・ジャービスという若い女性が、1907年に母の追悼会に白いカーネーションを教会で配ったことが起源であると言われています。
諸説ありますが彼女はその後「母の日」の創立を熱心に提唱し続けたとのことです。1914年にはアメリカ政府が5月の第2日曜日を母の日として制定しています。
現在では世界的な行事となっています。日本では、某お菓子メーカーが1937年(昭和12年)に紹介したことから広がったと言われています。
花屋さんに並べられているカーネーションは園芸的に改良されたもので八重咲ですが、原種は地中海沿岸が原産地と言われていて、鮮紅色の花弁が5枚の一重咲きです。
カーネーションは分類的にはナデシコ科ナデシコ属で、この仲間は日本には亜種を含めても5種が自生しているだけです。
「大和撫子(やまとなでしこ)」
の言葉を生み出した「カワラナデシコ」または単に「ナデシコ」がその代表でしょうか。
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