■特徴・分布・生育環境
昭和初期(1930年頃)に南米から観賞用に渡来したとされている外来種です。
草丈20cmほど、時に30cmほどになる常緑の多年草です。やや乾いた半日陰になるような場所を好みます。
春から初夏に、茎頂の葉腋に径1〜1.5cmほどの小さな花を1〜3個ほどつけます。
花色は白色で、花被片は3枚です。
葉は長楕円〜卵型で長さは3〜6cmほどで、葉先は鋭三角形状です。草姿はどことなくツユクサに似ています。
多摩丘陵では、道路脇の草地などに時々半野生化しています。2013年現在では、稀に里山の林縁にまで進出しています。
■名前の由来
ツユクサに似ていて常緑なので「常盤(ときわ)」となったようです。
■文化的背景・利用
渡来時期が昭和時代に入ってからなので、もちろん多くの本草書や文芸などにはその名は現れていません。
■食・毒・薬
有毒であるという報告はありません。ただし未確認ですので注意が必要です。
食用にするという報告も薬用にするという報告もないようです。
■似たものとの区別・見分け方
多摩丘陵に似たものはありません。
なお、イボクサがよく似ていますが、イボクサは水田や水湿地に自生し、花期が初秋〜秋なので容易に区別できます。
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写真は「花」と「花と葉」の2枚を掲載 |
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トキワツユクサの花 |
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トキワツユクサの花と葉 |
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