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見たい項の行をクリックすればその位置にいけます。 ■1.「木酢液」と「竹酢液」 ■2.「木酢液」や「竹酢液」の採取の方法 ■1.「木酢液」と「竹酢液」 「木酢液」あるいは「竹酢液」は、炭焼きの際に出る煙を竹筒などを通して冷却することによって得られる液体のことです。この液体は殺菌・殺虫効果などがあり、いろいろな用途に使用します。 すなわち、「木酢液」や「竹酢液」は炭焼きの重要な副産物です。「木酢液」と「竹酢液」は、「木炭」や「竹炭」を焼く過程で煙からとれる有機化合物と水分からなる液体で、約200種類の有機化合物が含まれています。 竹酢液は、木酢液に比べてタール分が少なく透明度も高く、においもきつくないので、生き物に使用する場合や園芸用・農業用に使用するのに適しています。 (1)「土壌改良」 400〜500倍程度に薄めた液を土に鋤き込みます。肥料の吸収がよくなり、病害虫が減ります。また、農作物の発芽と成長を促進する効果があると言われています。 (2)「花や花壇の防虫」 水で薄め、葉などに霧吹きで吹き付けます。水やりや雨で効果は半減するので繰り返す必要があります。 また、植木や花が生き生きとしてきます。 (3)「ムカデなどの虫の進入の防止」 10倍程度に水で薄めてコップなどに入れて部屋に置きます。ただし、飲むのは危険なので注意が必要です。 (4)「足の脱臭」 水で薄めた液を容器に入れて、足を10分ほど入れることを一週間程繰り返します。これで、一年くらいは効果があるようです。 (5)「靴の脱臭」 水で薄めた液を霧吹き等で靴に吹き付け、臭いがなくなるまで繰り返します。 (6)「防菌・防カビ」 水で薄めて霧吹きなどで吹き付けておけば、防菌や防カビの効果があります。 また、猫も竹酢液をつけたところは避けます。 (7)肌を活性化、美肌つくりやアトピーに効果 少量の「竹酢液」をお風呂に入れて入浴すると、美肌効果、アトピーや乾燥肌などによいとされています。 ただし、竹酢液をお風呂に入れた場合には洗濯のすすぎには使えません。 [注意]「木酢液」や「竹酢液」には、微量ですが有害物質が含まれているので、食用としては許可されてはいません。注意が必要です。 ■2.「木酢液」や「竹酢液」の採取の仕方 (1)準備 ・節をくりぬいた長さ2〜3mほどの竹筒。太いパイプでもよい。 なお、竹の節は、竹材の片側から鉄パイプのようなものを勢いよく投込めば、節は容易にくり貫けます ・竹筒(パイプ)支える支柱。 ・空き瓶。口の広いものを用意します。その方が「液」を受けやすい。 ・竹筒から垂れてくる「液」を空き瓶に導く樋(とい)のようなもの。竹を半分に割って、節を取り除いたものでよい。 (2)設置 ・用意しておいた「竹筒」を、煙突の真上から水平面から約20〜30度の角度で斜め上に向け、支柱で支えて設置します。 これによって、煙を「竹筒」に導き、筒の中で冷却します。 (3)「液」の採取 ・炭を焼き始めると、まず水蒸気の多い煙が立ち昇ります。しばらくすると温度が上昇して炭材の熱分解(自然発火)が始まり、焦げ臭く、鼻をツンと刺激する白色の煙に変わります。この段階から「木酢液」あるいは「竹酢液」の採取を開始します。 ・「竹筒」の下に「樋(とい)」を設置して用意しておいた「ビン」に「液」を導きます。 ・炭化が進むにつれて煙の温度がさらに上昇して、煙の色が黄褐色味を帯びてきます。この後、煙の量が少なくなり始めたら、木(竹)酢液の採取を終了します。 (4)「タール分との分離」 ・採取し終えた「液」は、ビンにフタをしてしばらく放置し、底の方にタール分を沈殿させます。 この「上澄み液」を「木酢液」あるいは「竹酢液」として使用します。 |