■特徴・分布・生育環境
草丈10〜30cmほどの小さな1年草です。
熱帯アメリカ大陸から渡来した外来種で、1920年頃(大正時代)に、初めて東京で確認されました。
春の終わりごろから秋まで長い間花をつけています。
頭花は小さくて径5mmほどです。中心に多くの黄色の筒状花、まわりに5個程度の白色の花弁(舌状花)をつけた小さな花です。
花弁(舌状花)の先は浅く3裂しています。ただ、花弁(舌状花)の付き方は整っていないことがほとんどで、ややバラついています。
葉は、長さ2〜5cmほどで基部は卵型で葉先は狭三角形状です。
葉の両面には毛が多く、葉縁に粗い鋸歯(葉の縁のギザギザ)があります。
多摩丘陵では、市街地付近の公園緑地や里山の畑のへりや林縁に結構普通に見かけます。
■名前の由来
東京の世田谷の「掃き溜め」(ゴミ捨て場)で、牧野博士によって初めて確認されたのでこの名があります。可憐な花なのにちょっと気の毒な気もします。
■文化的背景・利用
渡来して歴史も浅く、名前が名前なので詩歌や文芸等には現れてはいないようです。
■食・毒・薬
有毒であるという報告はありません。薬用にするという報告もありません。このような場合は食べるのは避けるべきでしょう。
■似たものとの区別・見分け方
多摩丘陵には似たものはありません。
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写真は「花」(1)、「花」(2)、「葉と花(1)」 「葉と花(2)」との4枚を掲載 |
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ハキダメギクの花(1) |
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ハキダメギクの花(2) |
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ハキダメギクの葉と花(1) |
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ハキダメギクの葉と花(2) |
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