■特徴・分布・生育環境
「草」の名があり、一見すると草本に見えますが、常緑の矮小低木で高さ20m程度です。
早春から春にかけて、ほぼ輪生する葉の中心から10cmほどの花茎を立て、小さな白色の筒状の花を輪生させ搭状になります。
日本各地から中国東北部に分布し、林床に自生します。地下茎で増えるためにしばしば群生します。
多摩丘陵では、自生のものは確認できていませんが、人家周辺や花壇の縁どりとしてよく植栽されています。
■名前の由来
常に青々とした葉を繁茂させるところから「繁栄」を意味して「富貴」となったという説があります。あるいは、ごく稀につける白い球形の果実が美しいので「貴」となったなど諸説があります。
■文化的背景・利用
名は御目出度いのですが、万葉から近年に至るまで著名な詩歌などには現れてはいないようです。
■食・毒・薬
漢方では、果実を乾燥させたものに強壮の効能があるとしています。有毒であるという報告はないようですが、 アイヌ民族ではフッキソウの全草を乾燥したものを胃腸薬として用いるとされているので、食べるのは避けるべきでしょう。
■似たものとの区別・見分け方
多摩丘陵には似たものはありません。
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写真は「花」と「群生」の2枚を掲載 |
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フッキソウの花 |
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フッキソウの群生 |
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