チヂミザサ(縮み笹)         
多摩の緑爺の「多摩丘陵の植物と里山の研究室」

チヂミザサ(縮み笹) イネ科チヂミザサ属
学名:Oplisnmenus undulatifolius

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■特徴・分布・生育環境
草丈10〜30cmほどの小さな草本で、下部は地を這い節から根を出します。   
直射日光の当たらない林床や林縁に生育します。

秋に目だない花穂を出し、小さな花をやや多くつけます。
熟した果実は粘液を出し、衣服や動物の毛にくっついて分布を広げます。いわゆる「ひっつき虫」です。

ある程度土壌が豊かでないと生育しません。
したがって、チヂミザサが生育していればある程度以上に土壌が豊かであることを示しています。

日本各地〜朝鮮半島・中国大陸に分布します。
多摩丘陵では、土壌のよい林床や林縁に結構普通に見られます。

■名前の由来
葉の形が笹に似ていて、縮んでいるように葉が細かく波打っているのでこの名があります。

■文化的背景・利用
目立たない草本で、これといって目立った特徴もないこともあり、詩歌などには表れていません。

■食・毒・薬
有毒であるという報告はないようですが、未確認です。また、食用や薬用にもしないようです。

■似たものとの区別・見分け方
多摩丘陵の林床には似たものはありません。
ただ、丘陵地の小道を歩いていると、これは何だろうと思わせるところがあります。    
  
写真は「花穂と葉」の1枚を掲載
チヂミザサ
チヂミザサの花穂と葉